20110919

■夜明け

するすると日が昇って、
わたしは仰向けのまま落ちていく。

鳥がたくさん飛んでる。
上にも、下にも。

アクリルみたいな濁った雨よりも早く下へ、下へ。
にせものの涙は上に、上に。
鳥たちは全てをうまく避けて、
わたしと一緒に落ちていく。
地図がないから、地面はこない。

誰も知らない。

だから、何も怖くない。